5月22日 佐倉 川村記念美術館
- 2018/05/23
- 08:52

3週続けての東京の2回目。
余裕がある日程なので、足を延ばして、川村記念美術館へブリジット・ライリーの展覧会を見に行く。
http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/index.html
ライリーを、まとめて見ると、どうなんだろうと思っていたが、結果は、大満足の時間。
まずそこに至るまでの、ロスコの部屋、トゥオンブリー の部屋が素晴らしいので、かなり集中力が増し、さらに第二次大戦後のアメリカの抽象的な作品が並ぶ大空間を体験するだけで、もう十分満足という状態になる。
それだけ、こちらのコンディションが整ったうえでライリーの空間に至るのだが、まずなんといっても空間が静謐で美しい。
作品個々と、空間全体のバランスがとても良いので、しばし呆然と空間を眺め渡す時間が過ぎた。
そこから個々の作品を見始めたが、まず、初期の白と黒だけの作品は、どう目を凝らしても、焦点をずらしてもユラユラユラユラ動いているようにしか知覚できない。
でも、それが気持ち悪いかというとそうではなく、目の奥をぐりぐりマッサージされているような心地良さ。まあ、そこは自分だけか。
続いて、穏やかな色彩の曲線が揺らぐ壁。
ここには、大原美術館の所蔵品もあるのだが、今回、貸し出しにあたって額をとっての展示を所望された意図がとてもよくわかる。
そうした細かい配慮があっての、この美しい空間か。
それにしても、わが館の作品は、外で見るとなんと美しいことよ。
喜びつつも、悲しくもあり。
もっと、この姿を倉敷で引き出してあげたいものだ。
という調子で、約2時間を堪能。
帰りは東京駅直行バスでさっと帰れたけど、なんか桃源郷へ行ってきたみたいな体験。
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